台湾 東方美人は偶然の産物
2011年12月15日

台湾 東方美人は偶然の産物
東方美人は、わずか3箱のお茶が建物一棟に相当した時代があり、
フォルモサ烏龍茶といわれています。
茶芽の先に白い産毛が生じ、
外見からは白毫烏龍茶とも呼ばれています。
東方美人はもともと偶然の産物でした。
茶園の経営は茶樹の休眠する冬期以外ほとんど休むことはありません。
毎年春は穀雨の前から茶摘みが始まり、
徐々に収穫のピークを迎え、
収穫が終わるとまた次の新芽が伸びてきます。
ところが、茶樹に芽をかけ忘れたわずかな隙に、
雑草が生え茶葉は虫の害を受けてしまいました。
稲の害虫であるウンカによって吸われた茶葉は、
赤く変色して生長が止まり葉先が丸まってしまったのです。
しかし茶農家では捨てるのを惜しみ、
その葉でお茶を作りました。
そのお茶が西洋の貿易商人のところに送られ試飲されると、
驚いたことに大評判になったのです。
甘くさわやかな味わいで、濃厚な蜜のような香りがして、
深いオレンジ色の水色は最高級茶として比較しても
遜色がないと、高値で取引されました。
この話を茶農家が隣人にしても信じてもらえず、
「椪風!」
といって笑われました。
「椪風」とは、客家後で「ほら吹き」の意味だそうです。
それで、東方美人は椪風茶という名前がついたのです。
椪風茶は英国で大変な評判となり、
ついには東方美人という名がつき、
王室へも献上されるようになったのです。
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